夢は枯野を駆け巡る

中年女性が鬱々とした気持ちで過ごす日常をメインに、走ることや橋のことなど雑多なことを書いています。フルマラソン自己ベストはさいたま国際での3時間16分。現在は絶賛記録停滞中。

高熱隧道と黒部の太陽

最近ずっと、体調も足の具合も良くないので、思い切って休息中です。涼しくなってきて走りやすくなってきた!なんて書いてあるブログを見ると焦る気持ちもありますが、このまま無理やり走っても故障するだけだと思うので、しばらく調子が整うまでがまん。ま、微妙なお年頃ですからね(^_^;)

そんな走らない連休中ですが、気晴らしに今日はお茶の水に行って靴を買ってきました~。

トレラン用シューズ「SALOMON SENSE RIDE2」

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初SALOMONです。たぶん山の中は走らない(走れない)けど、登山口に至るまでのロードとかは走りたいので、ごついトレッキング用ではなく、トレラン用にしました。初トレラン用シューズなので値段最重視でセール品から選びましたwでも履き心地もいいです。

 

久々にいろいろ試し履きして、新しい情報に触れられて良かったです。これを履いて山に行こう。ランニングシューズとの違いを感じたい!

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話は全然変わって。

先日、黒部峡谷の水平歩道から大学生が転落したという事故がありました。私は「水平歩道」がどんなものか知らなかったので、調べてみたところ、断崖絶壁をくりぬいて作られた、柵のない細い道でした・・・・。足を踏み外したら崖下にまっ逆さまです。写真を見ただけで恐怖で汗が出てきます。

怖いもの見たさでその水平歩道・日電歩道を更に調べていくと、それに関係する黒部ダム建設のために掘削されたトンネル工事を描いた小説があると知り、興味がわいたので読んでみました。

「高熱隧道」吉村昭

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「高熱隧道」は昭和15年くらいの話です。この時代の労働条件は劣悪で、とにかく人がバンバン死んでいきます。水平歩道から転落して死ぬ。ダイナマイトが自然発火して爆発に巻き込まれて死ぬ。ホウ雪崩により宿舎ごと吹き飛ばされて死ぬ。しかし国家のため、という名目があるので、工事は中止されることはなかったのです。結局、工事完成までの間に300人もの作業者が死にます。

 

その後さらに奥に建設された黒部第四発電所(通称くろよん)の隧道工事は有名な映画で描かれていました。

黒部の太陽石原裕次郎主演

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黒部の太陽」はアマゾンプライムにあったので見てみました。この舞台は昭和30年ころ。こちらは映画なので、映像があるぶんインパクトがあります。破砕帯にぶち当たり、水が吹き出しその水に襲われるあたりの映像は、映画とはいえなかなかの迫力でした。高熱隧道の時代とは違い、人命に配慮はされるようになりますが、それでも危険な仕事には変わりありません。人を寄せ付けない、自然の厳しい黒部に人間が必死に挑んでやっと作られたトンネルだったのです。

黒部ダムにそんな歴史があるとは…。いろいろ圧倒されました。

ではまた。