夢は枯野を駆け巡る

中年女性が鬱々とした気持ちで過ごす日常をメインに、走ることや橋のことなど雑多なことを書いています。フルマラソン自己ベストはさいたま国際での3時間16分。現在は絶賛記録停滞中。

【振り返り②】さいたま国際マラソン2019

地獄の後半戦突入。

25kmの計測マットを踏むと、あと約17km。
・・・あと17km~!?そんなにあんのか。
このあたりから、キロ5まで落としたらどうなるか頭の中で計算し始める。17×5=85だから~、えーっと、えーっと、3時間半は切れるくらい?(頭が馬鹿になっていて暗算できない) もう、サブ3.5出来たらそれでいいんじゃない?

いやいや、なんのために練習としてつくば走ったのさ!私の本命はさいたまでしょ!ここで甘えたら走る意味ないじゃん!

心の葛藤は続き、結論は「とりあえず、我慢できるところまでは我慢する」(笑)

問題の先送りですw

しばらくするとみやみさんの背中が見えてきて、後ろにくっついて走る。人の後ろって楽だ。対向車線からのランナーからも、みやみさんはたくさんの声援を受けていて、すごいなーと思うと同時に、これだけ見られてたら気が抜けないだろうなーとも思う。

しばらくコバンザメしていたけど、なんだか卑怯な気がしてきて、全然余裕がないにもかかわらず、前に出る。あとで抜かれちゃうだろうけど、それはしょうがない。

そののち、ハルキさんに抜かれたり、仲間の応援があったりいろいろあったけれど、この辺は必死すぎて記憶が曖昧。GARMINのペースも445だったり450とかの数字が見えて、あああーだいぶ落ちているーーーって思ったけれど、どんなに頑張っても食い止められず。沿道の応援にもほとんど応えられず。だけどなるべく「はい!」とだけでも応えるようにした。体感的に3時間20分切れるか切れないかくらいのタイムになりそう。

この辺でまた心の中で会話。
「また後からラップ見て『もっと頑張れたはず』って言うんじゃないの~?」
「いやいやいや、限界です!今最高にきついです!これ以上は無理!」
「後悔しない?」
「むしろ、25kmで脚が終わっているのにここまで頑張っている方が奇跡!」
「本当に限界?」
「本当ッス!マジっす!」

40kmくらいで沿道から「そらちゃん、頑張れ」の声が聞こえてくる。あ!そらさん、後ろにいるんだ!と思って振り返ったら、元気なそらさんの姿が。力強い走りで軽快に走っている。私のほうはもうヘロヘロでお相撲でいうところの死に体?状態だったので、

「私の屍(しかばね)を越えていけ・・・・!(byオスカル)」 (意訳:私はもうダメだからそらさんだけでも頑張ってちょ)

という気持ちで見送った。

が、しかし、その後姿を見ていくうちに心の声が「ついていけ!追いかけていけ!もっと頑張れ!」と言ったので、遠くでチラチラ見え隠れするそらさんのウエアを見ながら必死で追いかけた。

41kmくらいでダンナ様が応援してくれていたけれど、その時はもう手を上げる余裕すらなく、顎は上がり口は開けっ放し。

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完全グロッキー状態。ひどい(笑)

去年は40kmから先はあっという間だったはずなのに今年は果てしなく長く感じて、とにかく早くゲートが見えないか、そればかりを願っていた。

やっとのことでフィニッシュゲートを潜り抜け、GARMINを止めると「3:16:02」。ああ、15分台にものせられなかった・・・あ、でもネットだと15分台にのったか?ベストが3:16:02だから、一応スタートロス分だけはPB更新したはず・・・。

ヘロヘロでゴール脇でかがみこむ。

立ち上がって、タオルとメダルを貰うとそこに既にゴールしたそらさん、ハルキさんが。お互いの健闘を称えあう。いやー、長い長い戦いだったけれど、私たち、みんな頑張ったよね!

そんな感じの出し切りゴールでした。

ラップドン。

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今見ても35km~40kmのラップは惜しいな・・・と思っちゃうんだけど(笑)、これが限界だったからしょうがないw

ゴール後のことや、まとめはまた次回。

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みやみさんからこんな素敵な写真を頂いてしまいました♡ありがとうございます。苦しいはずなのに、笑顔!