夢は枯野を駆け巡る

中年女性が鬱々とした気持ちで過ごす日常をメインに、走ることや橋のことなど雑多なことを書いています。フルマラソン自己ベストはさいたま国際での3時間16分。現在は絶賛記録停滞中。

歯医者さんに行ってきた

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RUNに関係ない歯のお話。

 

さいころから私は歯が弱くって、しょっちゅう歯医者さんに通っていた。

でも家の近所の歯医者さんは、今思うとかなりの藪医者で、とにかく歯を削る、抜く、やりたい放題だった。

「もうすぐ永久歯が生えるからこの歯は抜いちゃいましょう!」

そう言って抜かれた前歯はしっかりとした長い根がついており、その後、歯は何年も生えてこなくて、歯抜けの七五三を迎えた。何年も前歯がなかったおかげで永久歯は中心からズレて生えてしまった。

他にも詰めた銀歯の根が腫れて膿がでたり、同じところが何度も虫歯になったり散々だった。1回20分くらいの治療で、何回も通わされた。

まぁ、今から30年以上も前の話だ。

歯医者さんは痛くて怖いところ、そういう認識ができあがった。

 

銀歯だらけの口の中は私のコンプレックスとなった。

前歯もズレて生えてしまったために、他の歯にも影響して歯並びも良くなかった。

 

大人になってしばらく歯医者からは足が遠のいていたが、たまに歯が痛くなる時があり、その都度、歯医者さんを放浪した。安心できる歯医者さんは、なかなかなかった。

 

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ところが。

何年か前から通いだした歯医者さんはとても優しい。昔みたいに威圧的ではなく、ちゃんと説明もしてくれる。そして選択肢をいくつか出してくれて、治療を患者側に選ばせてくれる。

昔治療した銀歯はアマルガム(水銀が入っていて今は使ってはいけない金属)が使われていたので、詰め替えてくれた。詰め替えた歯は銀歯から白いものに変わった。銀歯から(一部)解放された口の中は少しばかりすっきりした。

虫歯の治療もとても早い。

1回の治療を1時間くらいかけてやってくれるので、軽い虫歯なら1回の通院で済んでしまう。

そして、ごく軽い虫歯なら様子見でむやみに削ることはない。

時代は変わったんだなぁ。

 

昔は学校の歯科検診で銀色の深針でガリガリ触診され(歯を傷つけ良くない)、

歯医者にすぐに行くように指導され、やたら削られて、

結果歯の寿命を縮め、2次虫歯が出来やすくなった。

 

昔の常識は、今は非常識だ。

 

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今の子供たちはきっと、赤ちゃんの時から虫歯菌に触れないように育っているからきっと虫歯になることは少ないんだろう。

そしてたとえ虫歯になったとしても昔のように削ったりはしないのだろう。

虫歯予防にも力を入れていると聞く。

子供のころに虫歯にならなかった人は大人になってもなりにくい。

 

うらやましいことだ。

 

私の子供時代は虫歯菌?なにそれ?状態だった。

親が噛んだものをそのまま子供に与えたり、同じスプーンを使ったりと、そういうことは日常茶飯事だった。

そんな時代だからしょうがないけど、歯ではずいぶん苦労させられた。

そしてこれからも苦労していくんだろうなぁ。

 

今でも昔の歯医者を思い出すと、ちょっと恨み言の一つや二つ、言いたくなる。

そんな歯の思い出。