友がみな われよりえらく 見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ
(石川啄木)
いろんな方のブログを読んでいると、走る事だけじゃなくて仕事でも私生活でも輝いている姿が見えて、ぱっとしない私はたまに劣等感を感じてしまうのですが、そんな心境を石川啄木はよく表現していると思います。親近感わくなー。
この石川啄木という人物、教科書にも載るくらいの有名な人ですが、経歴を調べてみるとなかなか面白い人です。
中学をカンニングがばれて退学させられ、代用教員になるも長続きせず、新聞記者になって放浪し、借金を重ね、妻がありながら浅草で女遊びをし、26歳で結核で亡くなりました。
そして女遊びの詳細をローマ字日記に書き残しました。(妻にはローマ字は読めないと思ったらしいとの説) ちなみに女遊びをした啄木の言い分(↓)
予は節子以外の女を恋しいと思ったことはある。他の女と寝てみたいと思ったこともある。現に節子と寝ていながらそう思ったこともある。そして予は寝た――他の女と寝た。しかしそれは節子と何の関係がある? 予は節子に不満足だったのではない。人の欲望が単一でないだけだ。
なんだこれはwwww人の欲望が単一でないだけだwwww
友人から借金しているくせにその友人の悪口を日記に書いたり、妻から仕送りをしてもらったお金で放蕩したり、巷では啄木は「クズ」と評されているようですw
「働けど働けど~」とか「たわむれに母を背負いて~」等の歌が有名なので、貧乏な勤労青年というイメージでしたがちょっと違うみたい(;^ω^)
一度でも 我に頭を 下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと
(訳:一度でも私に屈辱的に頭を下げさせたやつら、みんな死んでしまえ!と念じたことがあった)
この歌もいいw 人から借金してそれを踏み倒してるくせに、妙に誇り高いw
それでも、石川啄木の周りには、彼を援助し続ける優しい人が多かったそうです。魅力的な人だったんですかね。
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まぁ、そんな劣等感にまみれた私ですが、週末は啄木と同じように花を愛でて心癒されてきました。
水元公園では菖蒲祭りがはじまりました。日曜日はあいにくの雨でしたが、それでもたくさんの人が来ていました。雨と菖蒲、雨と紫陽花は絵になりますしね。
100均のカッパを着て、そのまま江戸川土手を走ってきました。10月までレースもないので、ペースは気にせずに・・・。気温は20℃くらいでしたので、涼しくてとっても気持ちよかったです。柴又100Kも一週間ずれていたら、かなり走りやすかったのにね。
(江戸川土手・柴又100Kのコースの対岸より)